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産業医と出会うにはどうすればいいか

2023-06-01
産業医サービス理解

※この記事は3分で読めます

いわゆる「一般の医師」はすぐに会うことができますよね。私たちが病気したり怪我をすれば病院に行きますから。そこで診察や処置をしてもらうために会って話をすることができます。でも、産業医はどうでしょう? どこに行けば会って相談したり、得意な分野を聞いてみたりできるのでしょうか? これも病院やクリニックに行って「当社の産業医になってほしいのですが・・・」とお願いできるのか? 今回はそのあたりについてご紹介します。

定期健康診断をお願いしている医療機関に紹介してもらう

ご自分が通っている病院やクリニックの医師に「実は、産業医を探しているんですが…」と相談することはないと思います(大変親しい仲であれば別ですが)。でも、あなたの会社が毎年お世話になっている定期健康診断の医療機関はいかがでしょうか。窓口の方に相談すれば取り次いでもらえるはずです。

定期健康診断をお願いしていれば、医師はあなたの会社のことをよく理解してくれていると思います。また、産業医を一緒にお願いすることで、リーズナブルな価格に抑えてくれるかもしれません。一つ難点があるとすれば、健康診断で忙しくなる時期は、産業医面談などのスケジュールが取りにくくなるということです。

「地域の医師会」に紹介してもらう

医師会は全国にあるので、タイミング等が合えば、あなたの会社の条件に合った産業医を見つけられる可能性が高まります。基本的に、医師会で紹介された産業医とは直接契約を結ぶこととなります。また、支社や工場などを複数の場所に持っている会社は、その拠点ごとに医師会に問い合わせる必要があります。なお、医師会への紹介料は発生しません。コストを抑えつつ、ご自分で進めたい方にお勧めです。

「地域産業保健センター」に紹介してもらう

独立行政法人労働者健康安全機構という厚生労働省が所管する法人が運営している行政機関に「地域産業保健センター」というものがあります。こちらは、従業員50人未満の小規模事業場の事業者に対して、無料の産業保健サービスを提供しています。ですので、50人を越えようとしている会社や、産業医を交代したい会社にはあまり縁がないようにも思われますが、相談することはできます。全国47ヶ所、それぞれの地域に設置されていますので、問い合わせてみてもいいかもしれません。

産業保健総合支援センター・一覧(全国47ヶ所)

産業医紹介会社に紹介してもらう

最後にご紹介するのは、「プロに頼む」という方法です。産業医を探している会社は、業界や展開しているサービスが千差万別で、それらの特長や不得意なこと、課題などそれぞれあるでしょう。同じく、産業医にも業界の得意・不得意や、専門としていること、ちょっと変わった視点から話ができる、など持っているものは無数にあり、挙げればキリがありません。それを上手にマッチングさせるのは紹介のプロなのです。

また、紹介以外にもいろんなサービスを持っています。例えば、産業医選定で最初の難関である選任届の作成と提出は労務の担当者などが自分でしなければなりませんが、紹介会社によってはフォーマットの提供やレクチャーなどがあります。また、厚生労働省版に準拠した独自のストレスチェックツールを使わせてくれるサービスもあります。

まとめ:大事なのは、自分たちの価値観が合うかどうか

このように、産業医と出会える方法はたくさんあります。ですが、大事なのは「どんな産業医と出会えるか?」「自社の課題を理解してくれるか?」だと思います。例えば、客先常駐型の業界に所属する会社には、常に従業員が出勤しているわけではありませんので、衛生委員会や面談などの運営をカスタマイズしなければなりません。オンライン対応も必要になってくるでしょう。そんな時に「ITに対応できる産業医に出会えない」などが続けばストレスにしかなりませんよね。

他にも、

・スピード感

・業界への理解

・フットワークの軽さ

などを気にされる会社が多いと聞いています。

コストやマッチング、スピードなど課題はさまざまあるでしょうが、上記の機関やサービスなどを上手く使うことで、あなたの会社にピッタリの産業医を紹介してもらってください。