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従業員のメンタル不調はある日突然やってくる。メンタル不調を予知するために注意したいポイント。

2023-06-12
お役立ち資料
ネオステラ株式会社 代表取締役/西川 陽一

こんにちは、ネオステラ株式会社の代表取締役、西川です。私たちの会社では、産業医や健康相談のサービスを提供しており、よく相談を受けるトピックの一つが「従業員のメンタル不調」です。メンタル不調による休職や離職は、業務への負担や採用コストなど、企業の業績にとって非常に痛手となります。経営者や人事労務担当者の皆さんも、「メンタル不調者が出ないように気をつけたい」「当社は長時間労働もせず、パワハラやセクハラにも気をつけている」と考えていることでしょう。
しかし、メンタル不調はいくら注意していても見抜きづらいものです。そこで、私の経験から得た知見を元に、見えないメンタル不調のサインについて解説します。


・勤怠の乱れ

メンタル不調者のサインとしてわかりやすく現れるのが、勤怠の乱れです。突然の遅刻や早退が増えたり、フレックスタイムを導入している企業では、朝の出社が遅いのに夜の残業が長い社員などが見られることがあります。これらは生活習慣や自律神経の乱れに起因する可能性もあり、メンタル不調につながるケースがあります。


・ミスの増加

仕事をしっかりこなせる社員なのに、最近なぜか凡ミスが増えていませんか? 表面的には元気に仕事をしているように見えるため、「最近たるんでいるのではないか」と叱責してしまうこともあるかもしれません。しかし、実はミスの増加は、意外とメンタル不調のサインであることが多いのです。ミスを叱責することでメンタルが悪化する恐れもあるため、ミスが増えた場合は「最近十分に休んでいますか?大丈夫ですか?」と、メンタル面を気遣ってみることをおすすめします。


・不在

会社にあまり出社しないし、スケジュールも共有していない社員はいませんか? メンタル不調に陥りやすい社員の中には真面目な人も多く、体調が優れないために出社できない場合でも、サボっていると思われたくないという理由でどこかに外出しているように振る舞うケースもあります。管理職としては、放任せずに早期に「最近どうしていますか?もし辛いことがあったら話してください」と話しやすい雰囲気を作ることが重要です。

多くのケースにおいて、メンタル不調者は心身が弱い方やネガティブな雰囲気を出している方とは限りません。むしろ明るく元気で前向きに仕事に取り組んでいる方も多い印象です。昨日まで「仕事大好きです!がんばります!」と言っていたのに、突然「もうしんどくて頑張れません、お休みさせてください」と連絡してくるケースも普通にありました。
メンタル不調は、必ずしも仕事や職場に起因するとは限りません。プライベートの人間関係の悩みから発生することもあります。いずれにせよ、メンタル不調は突然やってくるものです。上記のサインを見逃さず、早期に産業医に相談するなど、対策を取ることがメンタル不調者による離脱を防ぐ最も効果的な予防策となります。


経営者や人事労務担当者の皆さんには、従業員の健康管理をコストではなく投資と考えていただきたいです。メンタル不調の予防と早期対応により、従業員の働きやすさや生産性を向上させ、企業全体の成長につなげることができるのです。
皆さんが組織内で健康な環境を整えるための一助となれば幸いです。何かご質問や相談がありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。